「黄金を抱いて翔べ」 + マヤズム

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    高村薫さんのデビュー作 「黄金を抱いて翔べ」 が映画化され、11月に公開だそうで。

    岡本ホメオパスも私も好きな、ある人も出演するので♪ きっと映画は見に行くだろうと思い、
    原作を読んでみました。

    「銀行本店の地下深く眠る金塊を強奪せよ!
     大阪の町を舞台にしたたかに生きる6人の男たちの大胆不敵な計画が始まる」

    というような、バリバリのハードボイルド。

    20年ほど前に書かれたにしては古さを感じないのですが、
    「やっぱり昔に書かれたんだなあ!」と思うポイントは

    「みんな携帯を持っていない」というところ。

    いちいち公衆電話から連絡とったりしていて犯罪計画する側もタイヘンそうです(^^)


    さて、本・映画・ドラマなんかの感想を友人と語り合うときってありますよね。

    「〇〇っていう映画みた? どうだった?」
    「見たよ〜、あれはねえ〜」 
    と言うように。

    ホメオパシーを知っている同士だと、ついついホメオパシー用語を使って説明してしまったりします。

    この小説だったら、感想を聞かれたら

    「すごくシフィリティック(Syph)な話だったよ〜」 というところ。

    Syph(シフィライナム)=梅毒マヤズム のことです。

    マヤズムという概念はホメオパシー独特のもので、
    ざっくり言えば

    「先祖から受け継いできた、体質・体格・性格の特徴、習慣・好みなどモロモロを含んだ遺伝的傾向」

    というところでしょうか。

    Syph(シフィライナム)のキーワードとしては、

    「破滅・破壊・孤独・極端」といったものがあります。

    それなので、その一言で、なんとなく

    「ああ、ハッピーエンドの終わり方じゃないんだな、ちょっと破滅的なラストなのかな、
    人が亡くなるような展開があるのかな」 などと色々わかったりします。

    しかしながら、Syphは「両極端」や「極限」という性質もあるので、
    Syphの強い人は

    「ものすごく美貌」「またはその逆」
    「とんでもない天才」「またはその逆」

    という面があったりします。

    それなので、歴史上の偉人、文学者、芸能人として突出した人などには
    Syphの強い人も多いです。

    ホメオパシーを一般の方に説明するときに、なかなかわかってもらいづらい面のあるマヤズムの話、
    またときどき、実例(?)を挙げてみますね〜。

    この映画のキャストです。


    計画立案=浅野忠信
    実行犯=妻夫木聡
    システムのプロ=桐谷健太
    エレベーター技師=西田敏行
    爆弾工作員=チャンミン
    資材調達=溝端淳平

    さて、私や岡本ホメオパスの好きな人は誰でしょう? (既にバレバレ(笑)

    【おまけ】
    そういえばちょっと面白かったハナシとして、
    この小説、先日、大阪在住のダンナの親友一家を訪ねていったときに
    「新幹線の中で読もう」と思って買ったもの。

    予備知識なく読んでいたら、実行犯=妻夫木聡の住んでいる設定の場所が
    大阪府吹田市 なのですが、

    訪れたご一家は大阪府吹田市に住んでいて。

    小説のことを話題に出したら、その家の奥さまから

    「高村薫さん、住宅街で見たよ〜。
     なんの変哲もない、普通の家の庭の木をジーッて凝視してて
     『小説家は目のつけどころが違うんか〜』 と思ったよ」

    なんていう話を聞きました。

    こういうのもシンクロニシティ、とか言っていいんですかね??

    posted by: philiaito | マヤズム | 08:30 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |