最も血なまぐさいドキュメンタリー映画

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    ドキュメンタリー映画が割と好きで時々見るのですが

    「人生で見た中で最もドス黒く血なまぐさく恐ろしい・・」と思えるようなドキュ映画を

    見てしまいました。。

     

    タイトルは『ヒューマン・ハーベスト』。

    『人間・収穫』?? 

     

    中国で行われてる人間の臓器の違法収奪、売買の実態を明らかにするものでした。

     

    前からネット上で色々な黒い話・陰謀論の中に

    「中国のウイグル自治区で、ウイグルの人や思想犯のような人が無実の罪で捕えられ

     臓器をとられて殺されている」と

    いうものがあり、気になってました。

     

     

    ちょっと信じられないような恐ろしい話なので

    にわかには信じがたいかも。。と思っていたのですが・・

    このドキュメンタリーを見て「本当だったんだ」と思いました。

     

    映画には様々な人のインタビューが登場します。

     

    ・臓器移植を受けた台湾の方々が数人。

       (本人もしくは、受けた人の家族。この方たちは顔も名前も出しています)

     

     「家族に何とか生きて欲しくて、知らずに中国で臓器移植を受けてしまった。

      『臓器は死刑囚の臓器であり、臓器提供は本人の希望です。

       罪ほろぼしのためと残される家族のためにと。

       利益は死刑囚の遺族に渡されます』とウソの説明を受けました。

       後になって、無実の人を殺してとった臓器と知り恐ろしく後悔もしています」

     

     今も行われて続けている臓器殺人を食い止めたくてインタビューに応じたと。

     

    ・ウイグル人の外科医。

     中国国内において

     「生きている人から臓器摘出をするよう命じられて何度かやった。

      断れば殺されると思った」

     耐えかねて国外に脱出。

     現在は亡命しており、(それでも自分の殺人を告白するようなもので) 

     リスクも負いながらも当時の話をしています。

     

     「麻酔をすると摘出した臓器の状態が悪くなるので、麻酔無しで摘出します」

     

    ものすごく血が噴き出るのだそうです。

    だから、まったく何もないコンクリートの四角い小部屋で摘出するのだそう。

    部屋の壁に、すごい勢いで噴出した血がかかる。

    終わったら、ホースの水で血だらけの壁や床を全部を洗うそうです。

     

    臓器をとった遺体は証拠隠滅のためにすぐに火葬にされ

    遺族には「収監中に突然、具合が悪くなり突然死した」と説明されます。

     

    ・麻酔無しで臓器を摘出する現場の見張りを命じられた警官。

     

     この警官はまだ中国にいるので、さすがに顔は出さず声だけなのですが

     このインタビューが一番、鬼気迫るものがありました。

     というのも、顔は出していないのですが「20××年○月○日 △△病院で」など

     日時や場所をハッキリ言っていたのです。

     もし、この警官を特定しようとすれば出来てしまう。

     

     「命の危険がありますが大丈夫ですか?」と

     ドキュメンタリー映画の製作者が尋ねたところ

     「はい、病院の名前や月日は、出してください。そうでないと真実だと思ってもらえないかも知れないから」と

     答えたそうです。

     

    犠牲になっているのはウイグルの人たちだけでなく

    「法輪功」という気功をする団体の人たちがかなり多いとのこと。

     

    「気功の愛好者団体がなんで迫害されるの?捕まって臓器を獲られて殺されるの??」と

    疑問に思いますよね。

     

    「法輪功」は本当に普通の、ヨガや太極拳や気功、その一種だそうです。

    1992年に創立者が初めて

    ものすごく健康に良い!ということで瞬く間に愛好者が増えて

    1999年頃には愛好者が1億人を越えました。

     

    当時の共産党員の数が7000万人。

     

    「法輪功」は宗教では無いのですが

    柔道・剣道・空手などにも礼節や心構えなどがあるように

    教えがあるそうです。

    それは

     ◆真=ウソをつかない

     ◆善=良いことをする

     ◆忍=耐える

    という3つだそう。

     

    その3つの考えを忠実に守り生活する「法輪功」の愛好者たちは

    だんだんと中国政府にとって煙たい存在になってきたのだそうです。

     

    政治家のウソやズルを許さない人々が

    1億人以上にもなってくると政府は色々やりにくい、、

     

    「弾圧しなくては」ということで

    「法輪功」に対してのネガティブ・キャンペーンを政府が始めたのです。

    ニュースや新聞、本などで「法輪功」の悪いウワサを流しまくる。

     

    おかげで一般の中国人の中に

    「法輪功」=「危ない団体」みたいな考えが浸透していっているそうです。

     

    このへん、ホメオパシーに対して国とマスコミが行ったネガティブ・キャンペーンにも

    似てるなあ、、と思いました。

     

    「法輪功」の人たちは気功で体を鍛えているので内臓がとても丈夫。

    そして「お酒を飲まない」「豚肉を食べない」などの習慣もあるので

    体が綺麗で健康なのだそうです。

    臓器をとって売るには好都合なのだそうです。

     

    臓器移植に主に海外の人が支払う費用は、最低でもこのくらい。

    ・肝臓=1000万円

    ・腎臓=600万円

    ・心臓=1300万円

    ・角膜=300万円

     

    映画の上映を各地でしている根本さん・チョウさんという2人の初老の紳士たちに質問が飛びます。

     

    「このような映画の上映をしていて危険な目にあったりしませんか?」

    と聞かれて

    「一度、脅しの電話がかかってきたことがあるだけです。

     日本国内に居れば命の危険はないと思います。

     しかし自分は海外、特に中国や香港には行けません、やはり恐ろしい」と

    言っていました。

     

    昔、ナチスがユダヤ人をガス室で殺すとか、人体実験してるとか

    あまりにもひどい話なので当時は「まさかそんなことしてないよね、黒いウワサでしょ?」と

    思われていたらしいです。

    戦後になり、アウシュビッツその他に戦勝国の軍や調査が入っていったり

    ユダヤ人収容所の生き残りの人たちの証言などで後々、虐殺の実態が明らかになってきたのです。

    とはいえ、過去の話。

     

    しかし、ウイグル自治区での何百人もの収容と

    そこでの臓器奪取のための殺人。

    これはリアルタイム進行中。

     

    ちょっと話は変わりますが、今、時代が

    「風の時代」「水瓶座の時代」になり

    「知る」ということがキーワードになっているそうです。

     

    映画を見た人たちの中にはショックを受けて

    「こんなことが行われているなんて。。自分に何が出来るのだろう」と呆然と

    なっている方たちが数人いました。

     

    私は、とにかく「知る」こと、「知らせる」ことが出来ること。と思います。

     

    チョウさんたちいわく

    中国政府が一番恐れているのは「世論」だそうです。

     

    世界に、「そういうことしてるんだ」と知られること。

     

    それが一番、コワイはずです、と。

     

    黒い話ですけど、まずは知ってください。

    そして機会があれば人に話してみたりもしてください。

     

    そう思ってブログを書いてみました。

    機会があれば血なまぐさい上映会も開いてみたいな、と思っています。

     

    2/21(日)14時「フィリア姉妹のオフレコ・トーク」でも

    少し話せたらと思います。

     

    ☆会場は満員です。 Zoom参加と後日視聴は受け付け中です。

     

    くわしくはこちら↓

    https://kichijoji-philia.com/info/3719019

     

     

     

     

    posted by: philiaito | 映画 | 21:56 | comments(0) | - | - | - |

    名探偵モンク

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      東京は朝からスゴイ雪ですね!
      みなさま、おでかけの際には足元にお気をつけて。
      私は、10年ほど前に
      「とりあえず、これでいいや。そのうち素敵な長靴を買おうっと」と思って買った
      ドタ靴っぽい黒長靴を未だに履いております。
      でも雪の日は大事な相棒です。

      さて今日は最近、気に入って見ているテレビ番組のご紹介。
      毎週水曜日、BS日テレで夜11時から放送中の「名探偵モンク」です。


      古今東西、「名探偵」というのはそれなりにタフなもの。
      犯人と渡りあったり、犯行現場で活動したり、ときには追跡なんかも。

      こちらのモンク氏、「史上最弱の(特にメンタルが)名探偵」なのです。

      もとは鋭い観察力・洞察力・抜群の記憶力で事件を解決に導くサンフランシスコ警察の名刑事だったのですが
      愛妻が殺害された事件のショックで、もともと多少傾向のあった潔癖症・高所恐怖症・強迫神経症などなどが
      日常生活に支障をきたすほどに悪化。
      今は犯罪コンサルタント(つまり探偵)として、警察に協力しつつ事件を解決しています。

      モンクさんは

      アンテナがちょっとでも歪んでいるのが耐えられません。
      でも潔癖症なので、直に触れられないためハンカチで持って直しています。


      歯ブラシも、いちいち熱湯消毒。


      後ろに書いてある字は、モンクさんが苦手とするもの、怖いもの、気になること、など。
      たくさんあるなあ・・
      騒音、泥、猿、人形劇のパペット人形、
      火事や水道水
      ・・
      火事に関しては消火器を6〜7本、家に置いています。
      水道水は、水栓がしっかりしまっているかどうかが、神経症的に気になるワケです。
      閉所恐怖症&暗所恐怖症なので洞窟やエレベーターもダメです。
      運転だって、とてもとても自分ではできません。(人の運転にはなんとか乗れる。でも不安)
      高いところも、もちろんダメ。
      、という単語もあります。
      これは神経症の人に良くある症状で、針の先がコワイんですね。
      Silというレメディにその特徴があります。

      こんなモンクさんが体現しているレメディはArs(アーセニカム)です。
      潔癖で、家もとても綺麗。とにかく清潔。埃や汚れは敵!です。
      なぜならそれは病原菌がコワイから。
      病原菌がつく⇒病気になる⇒死ぬ。とダイレクトに考えるのです。

      Arsさんは、「死」がとてもとても怖いのです。
      死が怖くない人はいないと思いますが
      Arsさんは普通の人以上に怖い。
      見知らぬモノや、知らないところがコワイので、
      死などという未知の世界は耐えられないほど怖いようです。
      ですから、ガンや病原菌をたいへん恐れます。

      さて、こんなモンクさんのドラマ、妻を殺された神経症の男の話ですから
      では暗いのか?というと、逆で、とてもユーモアとウィットに満ちていて
      オモシロいんです。
      そしてなんとなく上品。
      トリックや展開などストーリーは練りに練ってあります。

      モンクさんは基本、人と知り合いたくありません。
      会うのもイヤ。
      まず、アメリカの習慣である「握手」が出来ない。
      潔癖症ですから。
      今はなんとか出来るようになったものの、直後にウエットティッシュで手を拭かないと
      耐えられないのです。
      そんな『苦手なものだらけ』な彼が
      とりあえず生きて、なんとかかんとかやっていっている様子がとてもチャーミングなんです。

      そして、モンクさんを甘やかすワケでもなく
      つきあう、刑事やアシスタントの友人たち。

      モンクさんは
      「私だってこのままでいいと思ってるワケじゃないんです」と言いながら
      ものすご〜〜〜〜く遅いんですけど
      一歩一歩、神経症も治そうと思って頑張っているんですね。
      カウンセリングにも通っています。
      ストーリーの中でも、本当にゆっくり苦手なものを克服していく。

      「自信がある人は魅力的だけど、自信が無い人も魅力的」。
      そんな気がするドラマです。
      よろしかったらぜひ、見てみてくださいね(^^)


       
      posted by: philiaito | 映画 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

      インド映画・礼讃!

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        年末はクリスマス・年賀状・大掃除となんだかんだ忙しいですよね。
        それなのに、この忙しいときに限って良い映画が上映されていたりして
        バタバタしながら見に行ったりしていました。

        インド映画通のクライアントさんにお話を聴いたり
        DVDをお借りしたりして、ここ1年ほどでジワジワ、インド映画のファンになってきました。

        そのクライアントさん一押しの大々アクション映画『チェイス!』に行ってきました。
        主演は、前にブログでご紹介した映画「きっと、うまくいく」にも
        主演しているアーミル・カーン。
        20代に見える40代。

        ストーリーは・・
        「マジックとダンスを融合したゴージャスなショーを繰り広げてシカゴ中を熱狂の渦に巻き込むサーカス団を率いる
        天才トリックスター・サーヒル。
        その裏の顔は幼いときに父を破滅に追い込んだ銀行への復讐を誓い、犯行を重ねる腕利きの金庫破りだった」
        と言うもの。


        『チェイス!』の原題は『DHOOM3』。
        『DHOOM』の1&2が大ヒットしたため
        莫大な製作費を投じて作られた・・と聴いてはいましたが・・

        オープニングから度胆を抜かれる派手さ!
        はじまって1分くらいで日本映画1本分の製作費を使い果たし、
        10分までに、ハリウッド製B級アクション映画の予算5本分は使ったよな・・という
        シーンが展開されます。

        あまり凄いので「これはオープニングにだけ派手なシーンを詰め込んで、あとは静かになるパターンかな?」と
        思ったのですが、
        とんでもない。
        最後の最後まで「湯水のように」製作費を使い、これでもか、これでもか、の
        エンターテイメントぶりです。

        そして、ストーリーの途中でサーヒルが警察に追及されるシーンで
        「え?どんなトリックを使ったの?」というところがあるのですが
        そのトリックは
        「実はサーヒルは〇〇だった」というもので
        その種明かしに「え〜〜〜それはナイでしょ!」と思ったのですが
        それが、(個人的には)ロバート・デニーロ越えの名優アーミル・カーンの
        演技力を堪能する仕掛けになっています。

        (しかし、その種明かしシーン、みんな同じように思ったらしく
         帰りのエレベーターで女性2人連れが
         「そのトリックは無いわ!と思ったよね」と言っていました(^^))

        あんまり書くとネタバレになってしまうので、肝のところは書けませんが
        いやはや、スゴかったです。
        アクション好きの男性はかなり楽しいでしょうし
        アーミル・カーンがとにかくカッコいいので女性も楽しめますし
        サーカスのシーンもシルク・ドゥ・ソレイユみたいで素晴らしい。

        シャネルNo5のモデルみたいな美女のダンスシーンなども。

        インド映画の良いところは
        「いろんな意味で度胆を抜かれたり常識をひっくり返されたりするので
         たいへん気分転換になるところ」かな、とも思います。

        国民性も、日本と正反対なので余計そう思うでしょうか。

        他のインド映画のチラシからのご紹介。

        タイトルから良いですね「恋する輪廻」。
        決め台詞は
        「何度生まれ変わってもまた君に恋をする」です。
        主人公は映画が始まってすぐ、ヒロインを助けようとして
        死んでしまうらしいのですが、タイトル通り、たぶん生まれ変わってヒロインのもとに来るらしい。
        悠久のインドでは恋愛もロングランなのでしょうか。

        そしてこちらの映画「マッキー」。


        死んで、ハエに生まれ変わった主人公が愛する女性を守るため
        マフィアに戦いを挑む!

        ・・という、もはや「良くこの映画の企画、通ったよな〜」
        感じ入ってしまいます。

        自分が生まれ変わってハエになってたら・・
        う〜ん、愛する夫を守るとか、マフィアへの復讐とか、さっさとあきらめて
        ハエとして生きるしかなさそうですが
        インド人は逞しいな!
        やはり予防接種を一切、打たないとそのように逞しくなるのか〜、と
        ヘンなところに感心してしまいます。

        インド映画=インドの人々のものの考え方、がとても伝わってくるわけですが
        色々、日本と反対なことも多いので、常識をひっくり返されるところが良いですね。

        「学校の友達とケンカした・・会社での人間関係がうまくいかない・・と
         くよくよ家で沈んでいたら、家の屋根で凄い音が!
         「なんだろう」とベランダに出てみたら、屋根の上にUFOが乗っていて
         そこから宇宙人が降りてきて
         『オトモダチニナリマセンカ』と言った。
         人間関係の悩みがぶっとんでしまった」

        とか、そんな感じに現在のクヨクヨを飛ばしてくれるインド映画。
        冬休みに、良かったらご覧になってみてください。
         
        posted by: philiaito | 映画 | 12:36 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

        映画「アナと雪の女王」

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          見に行こうと思っていなかったのですが
          あんまり周りの評判が良いので行ってきました「アナ雪」こと「アナと雪の女王」。

          友人の高校生の息子さんは普段はサッカー一筋なのですが
          「アナ雪」を見に行ってから家で主題歌を歌いまくっている・・などの話も聞いたりしたので。

          私は吹き替えではなく、字幕付きの2Dに行きました。

          まず、タイトル。
          原題はてっきり「Anna &Snow Queen」もしくは「Snow Queen」か何かだと思っていたら
          ドーンと「FROZEN」というゴン太ゴシック文字のタイトルが出て
          いつものプリンセスストーリーよりハードボイルドっぽい雰囲気を漂わせます。

          さてここからネタバレ&独自の感想いきますので、
          未見で、ストーリーやオチも知りたくないわ〜という方は飛ばしてくださいませ。
          〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
          舞台は北欧の美しい小国。 フィヨルドがありトナカイがいる北の国です。

          (はじめ、氷の切り出しの場面から始まるのですが、この氷が
           「アニメでこんな映像作れるの?!初めて見た!」というインパクトのある素晴らしい出来。
            私はあの氷を見るだけでも行った甲斐があった、と思いました。)

          小さな国の国王夫妻の子供である姉エルサと妹アナ。
          姉のエルサは雪や氷を操る魔法が使えるので、その魔法を使いつつ2人で仲良く遊びます。

          こんな感じです。上が姉エルサ、下が妹アナ。

          遊びの途中、勢いが余って、アナが脳震盪を起こしたようになってしまいます。
          すると国王夫妻がやってきてエルサに
          「おまえのせいだ、おまえの魔法はドンドン強くなるばかりだ、魔法の力は隠さなくてはならない」とか
          なんとかいうワケです。

          そこからエルサは
          「自分の魔法のせいでアナを傷つけた。自分の魔法は(両親も言うとおり)悪いものだ。
           感情が盛り上がると魔法の力が暴走してしまうから、感情を抑えなくては。」と思いこみます。

          人が人と接すれば、喜怒哀楽の感情はどうしても沸き起こるもの、ですからエルサは
          人との接触を絶たなくては、と、アナとも会わずに閉じこもってしまいます。

          その後、閉じこもっていたエルサが女王になる戴冠式の日、
          あることでアナに怒ったエルサの魔法が暴発してしまいます。

          国民にも魔法の力を知られたエルサはヤケッパチになって城から飛び出し
          遠い雪山の上に自分の魔法で氷の宮殿を築きます。

          そのときエルサが歌う曲がコレ
          「Let it go」。日本題は「ありのままに」。

          確かに良い曲で歌も素晴らしい・・・だがしかし。

          エルサは今まで城で引きこもっていたのを、魔法で自作した氷の宮殿に引きこもることにしただけで
          「人と接することが恐ろしい、できない」というところは全然変わっていないのです。
          根本解決になってへんやん!

          そこから色々あって、まあディズニーですからハッピーエンドなのですが、
          この映画、私は
          「特別な能力や強い個性がある子の、その能力や個性を『良くないもの』と全否定し
           それを隠し抑圧するよう強制した結果、その子は人と関わることに怯える人間になり
           引きこもり、姉妹仲までこじれてしまった」

          というお話だな〜と思いました。
           
          国王夫妻の「間違った子育ての結果」の犠牲になった姉妹が
          苦労して本来の自分たちや、仲の良い関係を取り戻すまで。
          今までのディズニー映画の中では、深い話な気がしました。

          エルサが魔法でアナを失神させたとき、両親はアナと同じくらいエルサをケアしてあげなくてはいけなかった。
          「あなたのせいじゃないわよ。
           あれは事故だし、アナも大丈夫。
           魔法はだんだん上手に使えるように練習しようね。
           あなたは何にも悪くないから自分を責めたりしちゃだめよ」
          と言って
          ショックを受けたときに良いAcon(アコナイト)や急性の悲しみに良いIgn(イグネシア)をエルサに
          与えるべきだった。

          ・・・と、ついつい育ち方がエルサやアナとかぶるクライアントさんの顔がチラチラと浮かぶ中、
          ホメオパス視点から見てしまった映画でした。

          でも映像も音楽もすごく良かったので、一見の価値はあるかと。
          ご覧になった方の感想、聞いてみたいです。
          posted by: philiaito | 映画 | 23:06 | comments(4) | trackbacks(0) | - | - |

          Good Bye, Mr.Lawrence

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            しばらく前の話ですが、去年の12月に俳優のピーター・オトゥール氏
            亡くなりました。

            「アラビアのロレンス」という映画で主役のロレンスを演じた方で
            往年の映画ファンには知られているかと思いますが
            若い方はあまりご存じないかも知れないですね。

            この「アラビアのロレンス」は、「映画ベスト100」的な大きなアンケートを
            とったらベスト5くらいにはほぼ入ってくるような名作中の名作。

            アカデミー賞も、作品賞・監督賞・撮影賞・編集賞・美術賞・作曲賞と
            ほぼ独占しました。

            ただ、歴史物で政治や戦争の話がややヘビーなこと、
            上映時間が膨大(もともとは207分の大作でした)なこと、
            DVDで見たのでは全く良さがわからず、大画面なら大画面ほど
            素晴らしさがわかる、
            というタイプの映画なので
            だんだん知っている人は減っていってしまうのかな〜と思うと残念です。

            でも、前に池袋の名画座でリバイバル上映があると知ったとき行ったのですが
            満員でした。ときどきやってくれると良いなと思います。

            実はこの映画と、このピーター・オトゥール氏には
            自分はとても思い入れがあるのです。

            20歳でオーストラリアに行ったとき、
            現地のとんでもなく大きいスクリーンでたまたまこの映画を見て
            すごい衝撃を受けました。

            映画の大半は砂漠が舞台で、おそらく今まで撮影された映画の中で
            もっとも砂漠が美しく撮られた映画かと思います。

            砂漠の雄大さ、美しさ、
            「これぞ映画!」というようなスケールの大きさ、
            それからピーター・オトゥール氏のびっくりするような青い目に一目惚れしてしまいました。

            それがもとで、数年後にロンドンの映画学校に留学したりしたワケです。

            ロンドンで色々な国の友人たちが出来、ときどき
            「どうしてロンドンの映画学校に来たの? 日本にも、アメリカとか他の国にも
             映画学校はあるでしょ?」
            と質問されました。

            そのときいつも、「アラビアのロレンス」とピーター・オトゥール氏に憧れて、という
            話をしていたのです。

            あるとき、友人の一人が
            「私の友人がハムステッドでイタリア料理の店をやってるんだけど
             Mr.オトゥール、毎週土曜日の夜は必ずそこに食事に来るよ」
            というのです。

            それは是非、お会いしたい! そこに行ってみたい! というと
            友人は
            「でも、もうおじいちゃんだよ? まだ結構小さい息子さんと、家政婦さんと
             いつも3人で来て、静かに食事して帰るんだって」
            と言いましたが、
            モチロン、行きました。
            土曜日の夜に、この写真の大判の本を持って。

            サインをしてもらおうかな、何か一言「ファンです」とか言おうかな、と
            思ってドキドキしながら店のテーブルで待っていたら
            本当にいらっしゃいました。

            小学2〜3年生くらいに見える男の子と、あったかいおばさん、という感じの
            家政婦さんらしい女性と、長身で細身のオトゥール氏が
            静かにテーブルで食事を始めました。

            確かに、お歳を召されていて、病気をされたためかやつれたような感じもありましたが
            やはり姿勢が良く、たたずまいに品があり素敵な方でした。

            友人や、お店のマスターが
            「食事が終わったら話しかけても良いんじゃない? ほら、サインもらっておいでよ!」と
            横で言ってくれているのに、そのときの私はどうしても話かけられませんでした。

            彼のフィルモグラフィーを見ると、役柄には
            「ヘンリー2世」「ティベリウス帝」「アウグストゥス」「プリアモス王」など
            身分の高い役が多いようです。
            それも、傲慢な権力者や強い王、というのではなく
            トロイが滅びたときの王様であったプリアモス王のように
            歴史の中で滅びの悲しさを表すような役。

            そのレストランで静かに食事をとるオトゥール氏にも
            「国が滅びたけれども一命を永らえ隠遁して暮らす王様」というような雰囲気が漂い、
            その雰囲気にズカズカと割って入りたくなかったのでした。

            3人は食事を終え、コーヒーやデザートも終え、静かに席を立っていきました。

            本当に、自分だけの小さな思い出ですが。
            訃報を聞いたときは、ちょっと悲しく、そして静かにご冥福をお祈りしました。

            ちょっとホメオパシーの話をすると、
            ピーター・オトゥール氏は断然「Syph(スフィライナム)」梅毒マヤズムの人で
            あったのではないかなあ、と思います。

            そして、実在の人物であった「アラビアのロレンス」も。

            Syphは、「滅ぶ」「破滅」などのキーワードなどがあり、
            ホメオパスとしてはクライアントさんをそこから遠ざけるのが仕事なのですが
            Syphには、「滅びの美しさ」「退廃的なデガダンス」という要素もあり、
            芸術・映画・魅力的な人物というのには
            そういう要素があったりするなあ、と
            改めて彼を思い出しつつ、考えていました。

            この映画を未見の方は、ぜひぜひ名画座でご覧ください。
            私もいる可能性大ですので、見かけたらお声をかけてくださいませ〜。



            posted by: philiaito | 映画 | 12:20 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |

            「きっと、うまくいく」

            0

              2013年度のMyベスト映画、決定〜!
              と、この映画を見て思いました。

              前にブログに熱く感想を書いた「レ・ミゼラブル」や
              「風立ちぬ」など、今年も良い映画をいろいろ見せて頂きましたが
              それらを抜いて、今年の個人的1位はこの映画。

              インド映画「きっと、うまくいく」。

              (これは日本題で英語原題は「3idiots」。訳すと「3バカ」。
               チョットこの映画の素晴らしさを
               伝えていないような気がするのですが・・)

              どんな映画かは、少しネットで調べればすぐに出てくるでしょうし
              ここに詳しくは書きませんが、
              インドの若者たちのお話です。

              笑いあり、涙ありといったところですが
              何気に脚本がとても練られていることは、
              最後まで見て感心します。

              この映画、レビュー評が1位だったりもしたので
              かなり気になっていたのです。
              (2位が「そして父になる」でした。こちらも見たい〜)

              しかしとても忙しい時期だったので
              「映画館で見るのは無理かな〜、まあDVDが出たらいずれ見よう・・」と
              思っていたところにいらしたクライアントさんが
              批評家顔負けのインド映画通。

              インドに長期滞在なさっていた方で、
              インド各地の文化の違いから各地の映画のタイプの違い、
              この「きっと、うまくいく」の主演の
              「インドの至宝」と言われる俳優アーミル・カーンのお話まで
              面白く解説してくれて
              それをお聞きしているうちに、
              「どうしても見たい!」となってしまい、

              ものすごく忙しい中で
              時間をやりくりして、六本木シネマートに見に行ったのです。

              3時間の映画を見るために六本木に行き、
              終わってすぐにトンボ返り。

              そんなにまでして見に行って面白くなかったら
              激怒プンプン丸になるところですが

              マスカラのとれた顔で映画館から出てきながら
              (泣いたのでとれた)
              「倍くらい料金払っても良いような映画だったな・・・」と
              しみじみ思っていました。

              ちなみに平日の午後の回でしたが、
              ほぼ満席でした。

              たいした宣伝もしていない映画なので
              「口コミはスゴイな!」と
              思いました。

              映画の良さは、私の筆力ではうまく表せませんが
              「空気が動かなくてドヨ〜ンとしていたところに、
               爽やかな風が勢いよく吹き抜けていってイヤなものを全部飛ばしていってくれた」

               ような映画、
               でした。
               
               
               

              この映画、45歳でやりたい仕事につけて落ち着いているおばちゃんの私が見ても
              かなり上記の気分になれたのですが

              一番、見るのにおススメな方は、15〜35歳くらいで
              自分のやりたいことに迷っていたり、
              進路に悩んでいたり、将来が不安だったり、という若者たちでしょうか。

              ぜひ、(できれば映画館で)ご覧になってみてくださいね!

               

              posted by: philiaito | 映画 | 10:45 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

              映画 「モネ・ゲーム」

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                コーエン兄弟が脚本を担当した映画 「モネ・ゲーム」 を見てきました。 

                趣味全般まったく合わないうちの夫婦は、映画の趣味も違うのですが

                「コーエン兄弟の新作だけは映画館で見る」 
                というところだけ

                ピンポイントで合っているので
                珍しく2人で映画に行きました。

                コーエン兄弟の映画はコメディだったりシリアスだったり、ブラックだったり
                犯罪モノだったり、色々あるのですが
                なんというか
                「大人の映画」という雰囲気が好きです。

                そして、何気にすごい撮影監督を使うことも多いので
                ムダに映像美が素晴らしいときも多いです。

                さて今回の「モネ・ゲーム」は、大人の犯罪コメディ。

                ハリー・ポッターシリーズでスネイプ先生を演じていた大好きなアラン・リックマン

                「英国王のスピーチ」でのアカデミー主演男優賞の記憶も新しいコリン・ファース

                何歳になってもスタイルバツグンで可愛いキャメロン・ディアス

                という、好きな俳優さんオンパレードでもありましたので
                楽しかったです♪

                何か人生観を揺さぶられるような感動があるとか、
                深く考えさせられることとか

                何にも無いのですが(笑)

                大俳優が、オールヌードにさらっとなってみたり (ユーモアシーンです)
                背広ネクタイに パンツ一丁ですましていたり

                ノンキに笑えました。

                そんなシーンもありますが
                流石コーエン兄弟なので、下品ではナイです。

                まったり気楽にホームムービーするときに
                オススメの1本です。 もちろん映画館でも。 (公開中です。)

                あと、日本人ビジネスマン団体が出てくるんですが
                日本人を落として、おちょくっているように見えますが・・・

                おっと。

                ネタバレになってしまうので、ここまで。

                追記: コリン・ファースがむくむくしててステキでした。 うふふ♪


                posted by: philiaito | 映画 | 23:49 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |

                ハリウッド女優はド根性

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                  「レ・ミゼラブル」のエピソードをおひとつ。

                  先のブログにも書いたのですが
                  この映画のファンテーヌ役でアカデミー助演女優賞に輝いたアン・ハサウェイ

                  「プリティ・プリンセス」で、垢抜けない女子高生を演じていた頃から好きでしたが
                  すっかり大人ですね〜。

                  映画の中に、4分もの長回しで
                  切々と歌い上げるシーンがあります。

                  延々とほとんどアップで、途中から涙を流しながらの
                  熱唱で、圧倒されます。

                  この4分でアカデミーを取った!という感じかと思いますが
                  その撮影エピソードをご本人が語っておりました。

                  「撮影していて、4回目が終わったとき、監督がやってきて
                  『今のは良かった。あれ以上のものは撮れないと思う』と言ったの。

                  でも私は『もっとできます』と言って
                  結局、合計20回、あのシーンを撮影したわ。

                  8時間くらい歌い続けて、その後、自分ふくめ全員が
                  「やっぱり最初の20分で終わって良かったんだ」と思ったの

                  映画で使われたのは4回目のテイクよ」

                  どれだけ体力と根性があるんだアン・ハサウェイ! とビックリしました。

                  しかも監督が「今ので良い」って言ってるのに
                  「まだ出来ます」とか言って8時間続けるって(^^)

                  ハリウッド女優ってド根性なんですね〜。

                  まあハリウッドに限らず女優さんって意外とド根性な方が多いですよね。

                  ところで皆さまは、歌はお好きでしょうか?

                  自分は中学・高校・更に短大でまで合唱をやっていたので
                  かなり好きです。
                  今は友人とカラオケに行くくらいですが・・・(岡本ホメオパスとも(^^)

                  失声・声枯れのレメディをおひとつ。

                  キットに入っているものだと、Carb-v(カーボベジ) Phos(フォスフォラス)などがオススメです。

                  それから、ちょっと地味なレメディですが
                  Arg-m(アージメット)というレメディがあります。「銀」から作られたレメディ。

                  昔、ホメオパシーセンターに買い物に来た男性が
                  「声楽をやっているんですけど・・声が枯れて・・良いレメディないでしょうか?」と言うので
                  Arg-mをオススメしたところ、買っていかれて

                  次にいらしたときに
                  「これ、スゴイ効きました!」とおっしゃっていました。

                  Arg-mは、「歌を歌う、演説をする、講義をする」など
                  良く声を使う人の声が枯れてしまったときに良いレメディです。

                  カラオケで歌い過ぎたときも良いかもですね。

                  あ〜、しばらく行っていないのでカラオケに行きたくなってきました。

                  コブクロとミスチルと平井堅を熱唱してきます。







                  posted by: philiaito | 映画 | 21:51 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

                  映画「レ・ミゼラブル」

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                    「レ・ミゼラブル」 = 略して 「レミゼ」 
                    とも言われる
                    たぶん世界中で今まで作られたミュージカルの中でも
                    名作中の名作。

                    映画になりましたね!

                    ミュージカル「レ・ミゼラブル」は大好きで
                    ロンドンで2回、日本でも1回観ました。

                    (日本版ジャン・バルジャンは、私は鹿賀丈史さん版を観ました。鹿賀さん良かったです!)

                    私のI podには、J−POP、K−POP、ジャズ、ボサノバ、クラシック、
                    練習しなくてはいけないバイオリンの曲のお手本・・・などなど
                    グチャグチャに入っているのですが
                    唯一入っているミュージカルのCDが、「レミゼ」なのです。

                    さて、映画の感想は・・・

                    良かった!とにかく良かった!です!

                    荒筋などは、今さら私がここでクダクダ述べるのはおこがましいほど有名なので
                    (ビクトル・ユゴーの「ああ無情」が原作です)
                    割愛しますが

                    この1年くらいに観た映画の中では個人的にはダントツに良かったです。

                    主役はジャン・バルジャンですが
                    脱獄犯であるバルジャンを執拗に追い続ける刑事ジャベール
                    薄幸のシングルマザー・ファンテーヌ (演じたアン・ハサウェイは見事、アカデミー助演女優賞!)
                    その娘でバルジャンが育てるコゼット
                    コゼットと恋に落ちる青年マリウス
                    マリウスに片思いする女性エポニーヌ (島田歌穂さんの当たり役)
                    恋など見向きもしない革命に燃える青年アンジョルラス
                    ごうつくばりの宿屋の夫婦 などなど・・・

                    群像劇で、一人一人に焦点が当たるので
                    誰か一人にはきっと共感できるんじゃないかな、と思います。

                    さて実は、この映画、
                    「見に行きたいけど、劇場に行く暇はないかな〜 DVDでもいいかな」 なんて思っていたのです。

                    しかし、しばらく前に電車に乗っていたら
                    隣でお母さんと娘さんの2人連れが、「良かったよね!」と
                    感想を語っていて

                    「そうか〜 ヤッパリ行きたいなあ」 と思い

                    それでもなかなか行けずにいたところ

                    またまた電車の中で
                    今度は若い女の子同士で
                    「レミゼね、どうせ観るなら立川のCINEMA TWOが
                     音響がバツグンだから、ってわざわざそこまで行ったの〜」

                    との会話が。

                    心の中で「情報ありがとうございます!やっぱり行きます!」と感謝しながら
                    時間をぬって映画館へ。

                    席に着くと、大学生のグループが隣に居て
                    詳しい女の子が
                    「普通ミュージカル映画って撮影しているときの歌は使わないで、後で録音して
                     リップシンクするんだけど、これは生で、その場で歌も録ったんだって!」 などと
                    解説してくださり・・・

                    「情報ありがとうございます!」 と。

                    見知らぬ方々に色々恩恵を受けております(^^)

                    まだやっている映画館も多いと思います。
                    行かれた方、ぜひ感想などお聞かせくださいませ♪

                    あ!最後に大事なことが!

                    映画でジャベール刑事を演じたのはラッセル・クロウ
                    この方のジャベールも悪くはなかったのですが・・・

                    個人的には、アラン・リックマンさまに演じていただきたかった〜〜!

                    (アラン・リックマンはハリー・ポッターのスネイプ先生で有名、
                     他には「ダイ・ハード」のテロリストのリーダー、
                     「ある晴れた日に」の大佐、
                     「ラブ・アクチュアリー」で不倫しそうになる編集長・・・などやっています。
                     
                     シェイクスピア劇で有名なイギリスの俳優さんです♪)

                    日本版の村井国夫ジャベールも、素敵でした☆☆☆☆☆

                    やっぱり声ですね!

















                    posted by: philiaito | 映画 | 22:51 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |

                    映画 「ホビット 思いがけない冒険」

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                      映画 「ホビット 思いがけない冒険」 を見てきました。

                      もともと原作『指輪物語』の大ファンの私。

                      文庫本で9冊の原作を読破し
                      もちろん映画『ロード・オブ・ザ・リング3部作』も見てますし
                      「ハマッってるねえ」と苦笑しながら友人がくれた
                      「ロード・オブ・ザ・リング Question1000」という本の1000の質問にも
                      ほぼパーフェクトに答えられたオタクなんです。

                      この新作は、映画『ロード・オブ・ザ・リング』の主役のフロドの叔父さん・ビルボ・バギンズの
                      若いころの冒険物語。

                      とてもオモシロかったので、こういう映画が好きな方にはオススメです!

                      一方、原作『指輪物語』を読むことは実は全然オススメしません

                      いえ、本当はオススメなんですけど、実はこの長大な小説、4巻の途中くらいまで
                      ビックリするほど面白くないんですよ。

                      特に1巻の前半の面白くなさ、というかワケのわからなさはスゴイんです。

                      どういう感じが例えますと、1巻の前半は

                      「貴方の全く知らない親戚の一族の昔話を延々と聞かされている感じ」
                      なんです。

                      「太郎おじさんは酒飲みで暴れん坊で、二郎さんの好物はパイプタバコで
                       三郎さんの結婚した嫁の花子さんはそりゃあ気の強い女性で
                       そのイトコの四郎さんの畑にあるとき猪が出て暴れてね・・」

                      という感じの面白くない話に耐え抜いて4巻くらいまで読むと
                      後は加速度的に信じられないほど面白くなっていきます。

                      さて、そんな原作・映画両方のオタクなファンである私が
                      最も好きなエピソード。

                      この写真の俳優さん。

                      イギリスの名優クリストファー・リー氏 御年90歳。 現役バリバリです。

                      若いときに吸血鬼映画のドラキュラ役で一世を風靡したそうです。

                      この方、78歳くらいのときに、「指輪物語」が映画化されると聞きつけて
                      「出たい!ぜひ出たい〜〜! 魔法使いガンダルフ役やりたいいい〜〜〜〜!」 
                      と思って
                      魔法使いの扮装をして演技をしてセルフビデオを撮り
                      監督ピーター・ジャクソンに送って熱烈アプローチをしたそうです。

                      その甲斐あって、良い魔法使いガンダルフ役ではないけれど
                      悪役魔法使いサルマン役として3部作に出演しました。

                      今回の映画にも出演されていて
                      90歳とは思えないカッコよさで腹黒い魔法使いを演じていました。

                      この、クリストファー・リー氏の、俳優志望の19歳の青年と変わらないような
                      情熱とパワーがステキだな〜 と思って映画を見てました。

                      本当に元気で。
                      イギリス人だしホメパシーっ子だったりしたら納得がいきますが(笑

                      こんなおじいさん・・・もとい、おばあさんになりたいものです。
                      posted by: philiaito | 映画 | 22:02 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |