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小説の中

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    公私ともになんとな〜くバタバタ過ごしてしまっていて

    文学的な小説を読むなんて
    久しくしていなかったのですが

    人のすすめで、ある小説を読んでいたところ

    なんとも不思議な感じを受けました。

    その小説の主人公の家の住所が「御殿山」。

    ちなみに、フィリアの住所は 「武蔵野市 御殿山」です。

    御殿山、という地名は「立派な御殿、屋敷があった場所」などについたりしているので
    東京でも他にもあり(品川とか)
    大阪方面にもあり
    たぶん全国にたくさんあるだろうから

    「別にここのことではナイよね」 と思って
    読んでいたのですが

    「上水沿いの緑が鬱蒼と茂る道」 とか
    「池のある大きな公園」とか
    どうにも慣れ親しんだ雰囲気の場所が出てきたり

    主人公が転ばされて骨にヒビが入った場所も
    「あそこですよね?」と
    見当がつくほど。

    (井の頭線が公園の中を通っていく線路の途中で
     一箇所、下が短いトンネルのようになっている場所があり、
     あまり人のいないところです)

    案の定、続編のあとがきに、作者が
    「この小説で『御殿山』として書いている地名は『吉祥寺』がモデルです」と
    記していて

    「ヤッパリか〜」と思ったのですが

    私はこの小説を、たまたま雨が降り続く梅雨どまんなかに読んでいたのですが

    小説の中も、梅雨。

    季節はずっと梅雨ではないのですが
    やたらに雨が降っている。

    どうも作者が雨の描写が好きらしいのです。

    なんだか小説の中に入ってしまうような
    不思議な感じを受けつつ、読んでいました。

    主人公は高校生の男の子なのですが
    「華道の家元のあととり」という、ちょっと珍しい設定。

    とてもたくさん花や植物の描写が出てきて、
    小説に雰囲気を与えています。

    写真は、梅雨中の井の頭公園。

    主人公がこのへんを通り抜ける場面もあります。

    長野まゆみさんという小説家さんの本でした。
    私は初めて読みましたが熱狂的なファンも多いらしいですね。

    大正時代とか、昭和はじめを思い出すような古風な文章が
    素敵でした。
    posted by: philiaito | | 08:42 | comments(3) | trackbacks(0) | - | - |
    コメント
     
    2013/07/12 2:58 PM
    Posted by: うめば
    小説かぁ・・・、途中までになってる本が一体、どのくらいあるだろうか・・・(汗)
    2013/07/12 9:11 AM
    Posted by: philiaokamoto
    沖縄首里のウドゥンヤマ(御殿山)、二年前に友人に連れて行ってもらいました。古民家でいい雰囲気、お料理もおいしかったです~。ご縁があるな~。
    2013/07/10 11:19 AM
    Posted by: あっこ
    沖縄にも御殿山ってあるよ!「うどぅんやま」って読みます。(沖縄では)そういう沖縄そば屋もあったはずー。









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