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おばあちゃんミステリ東西

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    晩秋ですね。
    5時くらいにはもう暗くなってしまうし、夜の長い季節です。
    でも家の中で毛布にくるまって本を読むには絶好の季節。
    今日は私の好きなミステリーのご紹介です。

    まずは外国モノ。
    私はアガサ・クリスティーのファンで、中学生くらいから読んでいて
    今ではほぼ全部読んでしまったくらい。
    何冊かは原書でも読んだりしました。
    名探偵ポワロも好きですが、ミス・マープルもお気に入りです。
    ご存じない方のために・・
     イギリスの田舎の小さい村セント・メアリ・ミードに住む老婦人
     ミス・マープル。一見、普通の上品でおとなしそうなおばあちゃんだが
     類まれな観察眼と推理力で警察もお手上げの事件を解決していく

    ・・というような感じです。

    はじめて読む方には「火曜クラブ」がオススメです。(文庫で出ています)
    毎週火曜日に食事会で集まるメンバー(内容は作家、女優、医者、元警視、主婦など色々)が
    自分が出会った事件の話をして、出席者が謎を解くというもの。
    出席者たちは、作家のおばさんとして参加して隅っこでおとなしく編み物をしている
    ミス・マープルはメンバーに入らないと思っているのですが
    最後に名推理を披露して謎を明らかにするのはいつも彼女なのです。
    これは短編集ですし、マープルのデビュー作なので初めには良いかと。


    読んでいていつも「おもしろいなあ」と思うのが
    ミス・マープルがスッゴク『性悪説』なこと。
    「人間は基本は邪悪」という考え方なんですね。
    人間って、意外と他の人の言ったことをうっかりそのまま信じてしまうもの。
    事件に挑んでいるコワモテの刑事でも犯人のウソにさらっと騙されていたりします。
    でも彼女は絶対、だまされない。
    「まあ、でもあなた、それを信じてしまったんでしょう?
     私なら信じませんよ。」
    というセリフが時々でてきます。

    この写真の「スリーピング・マーダー」は20年も前の「眠れる殺人事件」を
    解こうとする若いカップルをミス・マープルが助ける話。
    マープル物の最後の作品で、作中ではミス・マープルもかなり年をとっています。
    「目が悪くなり、針に糸がすっと通らなくなった。すぐに居眠りしてしまう。
     天気が悪いと膝が痛いし、フカフカのソファは立ち上がりづらい・・」という感じで
    衰えはしながらも、最後は○○を使って犯人をやっつけたり・・という活躍も。
    ○○に何が入るかは良かったら読んでみてください。
    「いかにも、英国の老婦人」という物を武器に使うのがクリスティーのユーモア。

    ホメオパスとしてはミス・マープルの「人間への深い洞察力」というのは見習いたいところ。
    そして「問題解決力」も!
    あと、個人的には「庭の手入れを一生懸命している」というのも見習いたいです・・
    (うちの庭は荒れ放題・・来年はなんとかしなければ!)

    さて、日本モノです。

    「大誘拐」です。
    こちら、かなり前の作品で1978年の発表。
    ですが読んでいても古さは気になりません。
    そもそも私がこの本を読んだきっかけですが、
    推理小説というのは、良く「ランキング」がされるんですね。
    毎年、「このミステリがすごい!2014年版」なども出版されたりします。
    「大誘拐」は、「今まで日本国内で出版されたすべての推理小説・ミステリでのランキング」で
    1位になっていたので
    「そんなに面白いの?」と思って読みました。

    本は夫が買ってきて、2人とも読んだのですが
    家にある本は、この写真の通り。

    表紙カバーがとれて本も曲がっております。良く読んだので。
    上の綺麗な写真は、先日、本屋さんの店頭で撮影しました。
    この帯の言葉は、その通り!と思いました。

    この本の最大の魅力は、誘拐される82歳のおばあちゃんです。
    なにせ82歳。非常に小柄で(30kgくらいと描写)肉体的にはとても弱弱しいのですが
    内側はそうではない。
    今まで世界中で書かれた推理小説に、強く賢くカッコいいヒロインがたくさんいると思いますが
    このおばあちゃん、その誰よりも、強く賢くカッコいいと言っても良いかと思います。

    おばあちゃんに学ぶところは、
    「いつでも誰にでも丁寧」というところ。
    超・資産家のおばあちゃんなのですが、決して威張ることはなく、誰に対しても柔和な態度を崩しません。
    自分を誘拐した犯人たちにもです。

    このおばあちゃんが、おつきの若い女の子に言う言葉。
    「ほんま、若いいうことはええもんですな。
     でも、体は年をとっても心はいつも若うていたいもんですわなぁ。
     私みたいに老年の入り口にかかりますと、とかく過去の影ばかりが見えて来よりましてなぁ。
     こういうことではあかん。いくつになっても、心の中に虹のようなもの、きらめくものをもたなあかん。
     そう思い思いしよっても、もうなかなかそういうもんは見えて来ませんでなぁ。」
    これもなかなか、老境というものを表して良い言葉。

    話かわりますが、先日、岡本ホメオパスとSHINeeのライブに行き
    初めて会う方も交えて打ち上げをしました。
    58歳と60歳の方が来る、というので
    「話が合うかなあ?」と思っていたのですが
    お会いしたら、たいへんお若かったのです。
    お二人とも10歳くらいは若く見えたかも。
    また、私の東方神起ファン仲間で、62、3歳くらいの方がいます。
    お孫さんも何人もいるホントのおばあちゃんですが、
    某大学で心理カウンセラーとして働きつつ
    ライブにも元気に行っています。
    前に「骨折したけどライブ行くから!」と連絡があり
    埼玉スーパーアリーナで会ったところ
    黒い革ジャンに革パンツでワイルドでした(^^)
    おばあちゃん〜カッコいいぜ!

    こういう人たちは、「大誘拐」のおばあちゃんの言う
    「心の中に虹のようなもの、きらめくもの」
    をものを持っているから若々しいのかな〜、などと思います。
    やはり誰かのファンである、というのは体に良いようです!

    「大誘拐」のおばあちゃんは、実は本の最後にはそれを持つ体験をするのですが・・
    82歳だって結構人生イケイケもできるかもな、と読み終わるとニヤニヤします。

    よろしければ、ぜひ秋の夜長のミステリー、お楽しみくださいませ♪
     
    posted by: philiaito | | 12:40 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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